平成 26 年8月 31 日にいちごえ会会員が主催する
「第7回いちごえ会家族と当事者の交流会」が
小金井市貫井北公民館2階で午後1時 30 分から開催されました。

当事者がどうしているのか。
家族がどんなことを経験しているのか?
お困りごと、良かったこと、悪かったこと……
語り合うことで、もっと楽しく楽に過ごせるように。

参加者の自己紹介と近況報告。
参加者それぞれが自分の声で語ります。

「まだ、メモがとれないのですけど……」
「本人が頑張っているので、家族が笑顔で……」

お話しに集まることができた。それが、参加者の幸いです。

集まった高次脳機能障害当事者と家族、
そして支援くださる方々。
そこには、笑顔と和やかな声があふれていました。

しかも、今回は、さらにプラスがありました。

いちごえ会会員が主催する第7回交流会会場での出来事です。
平成 26 年8月 31 日の午後3時。

第7回交流会(1)

第7回交流会(ジェスチャーゲーム中)

1人が立ち上がります。
7人の前に立ちます。
両足を開いて、両手を握って、手を振りまわします。
「何、それ」
「ゴルフ?」
「あ、あれ、バット?」
「テニスかなあ?」
「なわとび、じゃないか?」
「わっはは、それは、ない、ない」
8人の横には、応援する当事者や家族たちの姿がありました。

「あの問題、難しいわよねェ」
「あれで、分かるンじゃない」
「すごい、ブンブン振っているよ」
動きのコミカルさ、反応の良さ、間違いの面白さ……
誰もがハッピーな時間を満喫しています。

元気な声がこだましています。
笑いがゲラゲラと溢れています。
頭と体とコミュニケーションが面白い。
交流会にあつまった 30 名弱の参加者が笑っていました。

第7回交流会(2)

第7回交流会(自己紹介を聞く参加者)

ジェスチャー・ゲーム。

「お題」のカードを持った出題者が回答者グループの後ろに立ちます。
そして「お題」を掲げる。
演技者1名が出題者の「お題」を読んで、言葉を使わずに、
身振り手振りのジェスチャーで「お題」を表す。
回答者が「お題」を当てるゲーム。それがジェスチャー・ゲームです。

参加者が8~9名づつ、3グループに別れました。
ジェスチャーを見ながら、グループで答える。
テレビ番組などで有名人がやっていて、よく知っているゲームだから、 楽しさも親しみも大きいのでしょうか?
3チームで2分づつ、答える数を争う。
賞品も用意してくださり、盛り上がる、盛り上がる、とっても盛り上がりました。
当事者も家族も、そして応援で来られた方々も参加しての、
全員大満足の楽しさでした。

さらに、3つのチームには、新たなゲームが命じられました。
チーム8人で想像力にチャレンジです。

「質問です。あなたは王様です。新たに国を作ります。どんな国にしたいですか?」
「さらに質問です。王様は鬼退治に部下を連れて行きます。桃太郎侍、ガンダム…… など、特別なキャラクターがいますが、どのキャラクターを連れていきますか?」

第7回交流会(3)

第7回交流会(軽食で歓談)

8人で考えます。代表者を決めて、意見をまとめて答えます。
いろいろ相談をします。
「やっぱり、桃太郎侍だとさぁ……」
「でも、ロボットパワーも捨てがたいしぃ……」
回答を集めて、面白い答えを用意します。

第7回交流会(4)

第7回交流会(ゲームの様子)

コミュニケーションを楽しむ、想像力を楽しむ。
とってもサイコロジカル(精神的)な喜びがありました。能力の開放です。
自分と仲間の発想共有する喜びです。
創造性の高い精神的世界を体験しました。

グループに別れるときにも、すこし、工夫がありました。

道具グループ。
動物グループ。
植物グループ。 

参加者に楽しんでもらおうと、絵カードを用意してくれていた。

ジャンケンじゃない、
くじ引きじゃない。
もちろんアイウエオ順なんかじゃない。
個性的、クイズ的なグルーピングでワクワクさせてくれた。
スタートから、違っていたのです。

「どうしたら楽しいの?」
「どうしたら面白くなるの?」
「どうしたら喜んでくれるのかな?」

演出してくれたのは、中央大学の緑川ゼミの大学生の皆様方々。

一生懸命に考えて、工夫と努力してくれているのが、ここ、そこ、あそこ、全部に現れ ていた。中央大学の学生たちの気持ちの高さが分かる。障害者と普通の人の垣根を 超える、楽しさを作ってくれた。演出してくれた。

中央大学の緑川ゼミ学生有志の方々、ありがとうございます。
楽しさ前向きのイベントの世界にご案内くださり、ありがとうございます。
数々の工夫をこうじてくれた汗の数々に、ありがとうございます。

自己紹介、最近の出来事、障害者の悩みや困り事。家族の願いや出来事の数々。
それも良いけど、それよりも、嬉しかったのは手を取り合い、言葉を交わして、回答を作る喜びがあったこと。いつもより、少し違う喜びに感謝します。

第7回交流会(5)

第7回交流会(中央大学生による伴奏)

♪幸せなら手を叩こう。幸せなら足ならそう♪ 歌を歌うのも楽しい。 けれども、 本当の手を叩き、実際に足をならすほうがとっても幸せだね。

第7回交流会(6)

第7回交流会(集合写真)

小金井市の家族会、いちごえ会の第7回交流会には、いつもと違うこんな「とっても幸 せな」「ありがとう」がありました。

(文責:春茜)