5年ぶりの芋煮会を開催

去る1月26日は役員会の後、新年会を兼ねた”芋煮会”を開催しました。芋煮会は、会員有志の方々が中心になって企画・開催し、いちごえ会の親睦と運営に関わる人たちを慰労する意味のパーティです。前回の芋煮会は2015年だったので5年ぶりです。

芋煮会

芋煮会準備の様子

そもそも芋煮会は、東北地方に行われる季節行事として広く知られるイベントだそうです。いちごえ会の中にも東北地方出身の方が多く皆さんご存じでした。5年前に武藤さんの発案で山下さんと一緒にメンバーを取り纏め、最初の芋煮会が実現されました。

今年は前日から直前まで準備をして、総勢25名分の芋煮等が用意されました。

芋煮を囲んで歓談

渋谷さんの進行で、まず増村代表の挨拶と簡単なメンバー紹介が行われました。その後、顧問の上田先生よりゲストの国立病院機構東京病院リハビリテーション科の新藤直子先生、言語聴覚士の久保真清様をご紹介していただき、続いて乾杯の音頭をお願いしました。

芋煮会

乾杯する上田先生の右が東京病院リハ科・新藤直子先生、左が言語聴覚士・久保真清様

暫く歓談した後、早速メインの芋煮が振る舞われました。里芋を中心に具だくさん、熱々の芋煮に当日の寒さを忘れるほどです。

芋煮会

上段左より、漫画でお馴染み重盛さん/芋煮を頬張る山下さん/人気者の山爺こと山野さん
下段左より、美味しそうに食べる村田さん/今日の鍋奉行武藤さん/茶和会でお馴染み望月さん

お腹が満たされた頃、予告されていた参加者の1分間スピーチが行われました。内容は、自己紹介や近況報告に加え、趣味やいちごえ会での活動報告など様々です。話題が豊富で制限時間を遙かに越える人から、一言でシンプルに終える人までマチマチ、個性的なスピーチに会場も和みます。

芋煮会

NPO法人蕚(うてな)の茂木さんと淡路さん、座敷には山本さんら役員の皆さん
右側は「失語症の日」を紹介するReジョブ大阪の松嶋さん

NPO萼(うてな)からは、茂木稔理事長、淡路副理事長にご参加いただきました。いちごえ会発足当時から関係が深く現在も会員が通所するなどお世話になっていますが、今後も様々な面でご協力いただくと思われます。今まで以上に連携して、当事者が安心して暮らせる小金井市にしていきましょう。

NPO法人Reジョブ大阪の松嶋有香さんからは、「一般社団法人日本記念日協会に、4月25日を”失語症の日”として認定された」ことが紹介されました。高次脳機能障害の症状の一つである失語症について、理解・支援が広まり当事者の社会参加が進む事が期待されます。

芋煮会

中央大学の緑川晶教授(右)と鈴木佑大さん、浜本加奈子さん

いつも交流会を盛り上げてくれる中央大学からは、昨年顧問になっていただいた緑川晶教授とゼミ生の鈴木佑大さん、浜本加奈子さんが参加してくれました。

昨年の講演会で「家族支援の取り組みについて」発表して頂いた浜本さんは、4月から社会人になる予定だそうです。毎年入れ替わりながらも、意識の高い学生たちが参加してくれることは嬉しい限りです。彼らが社会に出ることで、少しでも高次脳機能障害者が暮らしやすい社会に変えてくれるに違いありません。

芋煮会

東京病院リハ科・新藤直子先生、言語聴覚士・久保真清様による自己紹介

特別にご招待させていただいた東京病院リハ科・新藤直子先生、言語聴覚士・久保真清様にもご挨拶して頂きました。上田先生のご人徳で、こうした専門家の方々にご協力頂ける事は大きな励みになっています。

サプライズで上田先生の米寿をお祝い

この日は、今月88歳を迎えたばかりの上田先生の米寿を祝うサプライズが用意されていました。予め用意しておいたメッセージボードを披露した後、役員有志を代表して五十嵐さんからワインをプレゼントしました。

芋煮会(上田先生米寿祝い)

上田先生★米寿のお祝い!

更に芋煮会メンバー力作、「八十八」の文字にデコレーションされた特製ケーキでお祝いです。みんなからの手作りのお祝いに喜んで頂けたようで、サプライズは大成功です!😊

お礼の挨拶では上田先生から「88歳になったが102歳が目標です。」と力強いお言葉。普段から健康に留意されているだけに説得力のある目標だと思います。102歳と言わずそれ以上にいつまでも元気でご活躍ください。

芋煮会(上田先生&ご招待客)

ご招待の皆様と上田先生を囲んで♪

終わりに

最後は、三輪さんの音頭で三三七拍子、恒例の集合写真を撮って芋煮会を終えました。今年の芋煮会も、お腹も心も満たされた楽しい一日になりました。

今年は新たに、新藤先生、久保さまに加わって頂いて、当事者・介護者・支援者がワンチームになり助け合って「高次脳機能障害を生きていてよかった」を目指します。

芋煮会(集合写真)

2020年芋煮会(集合写真)