2013年3月31日(日)11時より、「小金井市障害者福祉センター グリーンピア」で『第3回交流会 in 小金井公園』を開催しました…が、時々雨が降る悪天候で気温も低く、予定していた小金井公園のお花見は残念ながら中止に。(ーー;)
このため終日会場のグリーンピアで行いました。参加者は、渡邉修先生(東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科教授)を含め28名(うち役員11名)です。
増村会長の挨拶、運営委員の紹介の後、まず役員から自己紹介を、そして参加者に自己紹介を行って頂きました。年齢、発症時期など本当にマチマチですが、各自の経験をお互いに参考にしてもらえたのではないでしょうか。
今回は特別に渡邉先生にもご参加いただき、質問コーナーを設けさせて頂きました。この中で、お花見で「アルコール飲料を楽しみたい」との意見があったことが発端に「てんかんとアルコール」について質問がありました。
これに対して渡邉先生は、まずてんかんの仕組みについて簡単に説明された上で、発症に繋がる要因として「酒」「タバコ」「疲労」「ストレス」の4つを挙げられ、この4つを極力控えることを求められました。なお、通常は2年間発症しなければ完治したとみなせ、飲酒も運転も行えるそうです。従って、発症後2年は我慢することを強調されました。
また、この10年でようやく「高次脳機能障害」という病名が認知され定着してきたが、職場復帰に際して「高次脳機能障害」という言葉が一人歩きしていることに危惧されていました。この病名は様々な症状の総称なので、一般には病名から症状が想像できません。そのため、会社がどのように接すれば良いか分からず警戒されてしまう場合があるそうです。
そのような場合は、具体的な症状で対応方法を示せば安心してもらえるとのことです。例えば、失語症ならば「読み書きが難しいので、ゆっくり話してもらったり、メモに書いてもらう」と云った対応をお願いすると、理解・協力を得やすいそうです。
また、失語症の対策として「メモリノートを活用できると生活が潤う」ことを紹介していただきました。メモリノートはよく知られていますが、中途半端な利用で諦めてしまう人も多いそうです。しかし、「習慣化するまでが大変だが、一旦身につけば効果が大きい」点を強調されていました。メモリノートは常に携帯する(例えば紐を付け首から下げる)など、常に「書き」「見る」ことが大事とのことです。特に、小まめに「見る」ことが重要だそうです。キチンと理解して適切に活用したいものです。
限られた時間でしたが、専門家らしい慎重かつ順を追った大変丁寧なご説明に、丁寧な解説を聞き皆さん納得されていたようです。
その後、昼食をはさみ、お花見の雰囲気だけでも味わおうと用意した飲み物で乾杯!から、第2部を始めました。
午前中はまだ緊張からか発言が少なかったのですが、午後は各自の近況や出身地、趣味の紹介など、より身近な話が多く、打ち解けて話が出来たように思われます。中でも趣味は漫画から歌唱まで多種多様です。機会があれば、それらを披露していただきながら交流を深めて行ければと思いました。
また、理学療法士(PT)を目指す学生の方から積極的な質問をいただき、それに答える形でも積極的な発言があり良かったと思います。
いちごえ会では、当事者やご家族が中心ですが、それを支える医療関係者、PT・OT・ST、学生、ボランティア、さらには市議会議員の方まで参加、ご協力いただいています。こうしたネットワークがうまく機能すれば幸いです。
また、歯科医でもある平田理事が自己紹介を兼ねて、前回好評だった歯についての話をされました。今回は「甘い物と虫歯」についてです。身近な食べ物が、いかに多くの砂糖を含み虫歯の原因になっているか、具体的な例を挙げられましたが、みんなビックリすることばかりです。
最後は恒例、平田理事のギター伴奏でみんなで歌を歌うコーナーです。今回は「なごり雪」(イルカ)と「いとしのエリー」(サザンオールスターズ)を歌いました。
そして集合写真は会場出入り口で、向かいの小金井市立緑小学校の桜をバックにお花見気分で撮影しました。
花曇りで桜が目立ちませんが、少しはお花見気分を堪能して頂けたでしょうかw
次回は、5月19日(日)「総会・第3回講演会」です。講演会は今回ご参加頂いた、渡邉修先生(東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科教授)にお願いしています。皆さんお誘い合わせの上、是非、お越し下さい。お待ちしています!
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