ほぼ1年ぶりに交流会(第23回)を開催しました。コロナの感染状況は下火になりつつありましたが、リアルで実施するにはまだ懸念もあり、Zoomによるオンライン開催といたしました。

参加者はいちごえ会会員10名(当事者、家族、役員・事務局等)、同非会員1名(福祉職の方)及び中央大学文学部・緑川研究室の学生さん12名の計23名です。

オンライン交流会(第23回交流会)

◆第一部  高次脳機能障害者のヘルプマークについて

自己紹介・近況報告のあと、2021年6~7月に当会の会員・家族・事務局をインタビューされた緑川研究室の学生さん(Iさん他3名)が「見えない障害を周囲に理解してもらうための第一歩になれば」という思いから試作して頂いた、ヘルプマーク(缶バッジ4種【写真参照】)についての意見交換を行いました。

中央大学ヘルプマーク缶バッチ(試作品)

中央大学ヘルプマーク缶バッチ(試作品)

もともと「見えない障害」でかつ「人によって症状が異なる障害」という状況にある高次脳機能障害者のヘルプマークは、一般的にはハードルが高いと思われますが、学生さん達の「何か役に立てることはないか」と言う問題意識がヘルプマークに行きつき、しかも多岐に亘る当事者の症状から特に苦手と思われる4つつに絞った試作品を提供して頂いたのです。この素晴らしいクリスマスプレゼントに感謝の念で一杯です。

今後の扱いについては、(バッジを使う使わないは各人の自由ということが大前提でありますが)つける/つけない夫々のご意見がありました※ので、再度関係者で意見交換(他の家族会も含む)を行った上で、フィードバック・対応いたしたいと思います。

※主なご意見
  • 記憶の苦手な方にはメモをする、書く時間を待つなどの対応を一緒に考える、いい方法だ。
  • 会社では苦手なことを公表しないので使えない。
  • 周囲の人にわかって貰いたいので使いたい。
  • 高次脳機能障害についての社会への呼びかけ、と言う意味でも有効。
  • 今のヘルプカードは気恥しいがこのバッジなら付けたい。
  • 商品化も検討すればよい。

◆第二部  ゲーム

緑川研究室の学生さん達には、例年12月の交流会のゲームパートをお願いしてきましたが、今回も快諾して頂き、楽しい時間を過ごすことができました。オンラインで4つの組に分かれて進行する手法などは“Z世代”らしいと感じました。

多数派ゲーム

多数派ゲーム

中央大学側全体のホストはYさん、ゲームの進行はMさん。ゲームはアイスブレーキング(ストーリー組み立てゲーム)と本番(多数派ゲーム)の二本立てで行われました。少人数に分かれて行ったことにより、大人数では決してできなかったグループ内の親睦を深めることが出来ました。

◆今回の交流会全体を通じて、中央大学・緑川研究室の皆様に改めて感謝申し上げます。感動と笑顔を有難うございました。

以 上