2018年5月19日、小金井市萌え木ホールにて「第7回総会・第11回講演会」を開催しました。

第7回総会

総会

冒頭、増村幸子代表より次のように挨拶しました。

いちごえ会創立時の目的は「地域で働き、安心して暮らす」です。介護する家族が倒れたらどうなるのか、設立時の原点に戻り「高次脳機能障害者にカスタマイズした働き方や安心して住む」ための勉強会を行って参ります。

議長に武藤和義理事を選出して、活動報告・決算会計報告、活動計画・予算・役員案(中央大学 文学部心理学教授 緑川晶氏の顧問就任)の承認を得ました。

第7回総会

第7回総会

その後、小金井市長・西岡真一郎様より来賓挨拶を賜り、続いて小金井市福祉保健部自立支援課長・加藤真一様からの行政報告「小金井市の障がい・福祉施策について」が行われました。

小金井市福祉保健部自立支援課長 加藤真一様

小金井市福祉保健部自立支援課長 加藤真一様

お二人共公務でお忙しい中、貴重な時間を割いてご参加頂きありがとうございました。今後も、行政との連携を図っていきたいと思います。

上田敏先生、増村幸子代表、西岡真一郎市長、加藤真一課長

上田敏先生、増村幸子代表、西岡真一郎市長、加藤真一課長

最後に、役員紹介と運営委員会の紹介と募集を行い、定例総会を終えました。

なお、運営委員会ではメンバー(運営委員)を募集中です。興味のある方は、是非ご応募ください。

講演会「いちごえ会6年の歩みと高次脳機能障害者社会復帰に向けた課題」(講師:いちごえ会顧問・上田敏)

いちごえ会の6年を詳細に振り返り、高次脳機能障害を分かりやすく解説され、高次脳機能障害に関しては、医療・介護・福祉・教育・行政の専門家にも知識が不十分で不適切な対応が多々あることを指摘されました。

第11回講演会

「障害のある人のリハビリテーションとは病気や障害で人間らしく生きることが困難になった人の権利の回復、すなわち全人間的復権であり、生活・人生のあらゆる面での全面的な権利回復である」と述べられ、当事者・家族の責任として、自己決定権をはじめとする障害者の権利を主張するとともに、それを適切に行使する責任、またそれらの権利を社会、専門家に認識させる責任もあります。

最後に次のような魯迅の名言で結ばれました。

私(たち)の歩く先に道はない。私(たち)の歩く後に道ができる。

※上田敏先生が”高次脳機能障害”という学術名を定義づけられました。

なお、上田先生の講演内容についてはこちらをご覧下さい。

第11回講演会「いちごえ会6年の歩みと高次脳機能障害者の社会復帰に向けた課題」(上田敏)

第7回総会・第11回講演会