5月18日(土)、『いちごえ会 第8回総会・第12回 講演会』を開催いたします。
講演会は、中央大学 文学部の緑川晶氏と院生・卒業生の方に行って頂きます。緑川晶氏は、2013年から緑川研究室(神経心理学研究室)の学生の方々と共にいちごえ会の活動に参加され、交流会のイベントを企画・進行するなどご協力いただいています。そのような経緯から、2018年度より緑川晶氏はいちごえ会顧問にご就任いただきました。
また、昨年に引き続いて小金井市福祉保健部自立生活支援課長 加藤 真一様に、小金井市の「障害者差別解消小金井市条例の取り組み」についてご説明して頂けることになりました。市行政の取り組みについてもご確認ください。
総会・講演会とも、会員以外の方も参加していただけます。当事者・ご家族の方は勿論、医療関係者、PT・OT・STの方など高次脳機能障害に関心をお持ちの皆様に、広くご参加頂ければ幸いです。
スケジュール
- 13:00〜14:00 総会
障害者差別解消小金井市条例の取り組み
加藤 真一氏 小金井市福祉保健部自立生活支援課長 - 14:15〜16:00 講演会
第12回講演会「高次脳機能障害当事者と家族」
1. 高次脳機能障害者の理解と支援に向けて
緑川 晶氏(中央大学教授)
【略歴】
1995年 中央大学 文学部 卒業
2002年 中央大学 大学院 文学研究科教育学専攻 博士課程 後期課程 修了(博士(教育学))
2000年4月~ 昭和大学 医学部 神経内科 普通研究生
2001年4月~2002年3月 国立身体障害者リハビリテーションセンター病院 非常勤
2006年4月~ 中央大学 文学部 専任講師(2013年より教授)
2007年4月~ 横浜市総合リハビリテーションセンター 心理士
2. 家族支援の取り組みについて
浜本 加奈子氏(中央大学大学院生)
3. 学生による高次脳機能障害理解の取り組みについて
山下 英香氏(中央大学卒業生)
第12回講演会「高次脳機能障害者と家族」の開催にあたって
上田敏 いちごえ会顧問、元東京大学医学部教授
「高次脳機能障害」とは、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、脳外傷(交通事故、労災など)、脳炎、低酸素症脳症(心停止後の蘇生など)などで、脳の高次(高度)な機能に障害が残った状態です。
ふつう「脳の機能」といえば「高等なものばかりでは?」と思ってしまいがちですが、脳は手足を動かすからはじまって、胃腸の働きのコントロール、眠ること・目覚めることにいたるまで、「泥くさい」こともたくさんやっていますので、それらと区別して、記憶、注意、言語機能〈話す、聞いて理解する、読み書き〉、手順よく物事をする、道具や器械を扱う、方向感覚、人と付き合う、自分の感情をコントロールする、社会的規律を守る、等々を「高次脳機能」というのです。それが障害されたのが「高次脳機能障害」です。
当事者は、「あれもこれもできなくなった」と喪失感と無力感にさいなまれ、自尊心を傷つけられ、苦しんでいます。さらに、目には「見えない」障害のため、誰も(家族でさえ)この悩みを分かってくれない、という思いがその苦しみを一層強くしています。
しかし、実は家族もまた、「昔とはまるで違った人になってしまった」「赤ん坊に戻ってしまった」ような当事者にどう接してよいかわからず、悩んでいるのです。さらに「本人は何の悩みもなく、勝手なことをしている」というように見えることも多く、家族を一層苦しめています。一番身近な人たちの間に、このような「心のすれ違い」があるのです。この悩みの解決のためには、お互いの気持ちを理解し合うこと、そして地域社会の人々が理解し支援することが大事です。今回の講演は、臨床心理学の専門家から「当事者と家族の心に寄り添った支援」について詳しく、分かりやすいお話をうかがえる、またとない機会です。
詳細
日時 | 2019年5月18日(土)13時00分〜16時00分(予定) ※受付:12時45分より |
場所 | 萌え木ホール(商工会館3階) 東京都小金井市前原町3-33-25 http://koganei-s.or.jp/ |
交通 | JR中央線 武蔵小金井駅 北口より徒歩10分 |
参加費 | 1,000円(会員無料、当日入会でも無料) |
条件 | 会員・非会員問わずどなたでも参加可能です。 |
締め切り | 2019年5月17日(金)まで |
申し込み方法 | 下記のフォームからお申し込みください。 |
注意事項 |
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会場の地図
〒184-0013 東京都小金井市前原町3丁目33−25 市民会館萌え木ホール
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